----黒じょかの使い方----
黒千代香の歴史と由来
「♪壺やみやげにチョカ3つもろた、茶じょか、黒じょか、歯黒じょか♪」薩摩民謡
歌にもあるように黒千代香(くろじょか)は、鹿児島県に昔からある焼酎をおいしく飲むための燗付器です。これを火鉢の上などでとろ火で暖めながら焼酎や泡盛を飲んでいました。

黒千代香の形は、錦江湾の桜島を見てつくったと言われています。(初代長太郎)
黒千代香の一番広い場所が錦江湾の水面になり、下部分は桜島の影となり上の部分は桜島の蓋と言われています。

歴史的には慶長年間(西暦1600年頃)藩主島津義弘光によって朝鮮から招き入れた陶工によって薩摩焼は始められました。
鹿児島には白薩摩、黒薩摩があります。貫入のある白生地に、薩摩錦手と云われる優美で繊細な色絵と豊かな金彩を施した「白薩摩」は、薩摩の国焼きとして、藩公に珍重されました。藩政時代は薩摩藩の厳しい管理の基に置かれ、庶民には手の届かないものでした。
そして戦国時代島津藩が治めた土地には焼酎が広まりその焼酎を飲む酒器もまたその地域で作られていきました。
黒千代香(黒じょか)の名前の由来
黒千代香の名前については、俗説が様々あります。
もともと鹿児島を代表する薩摩焼のルーツは琉球王朝時代(沖縄)より伝わったと言われています。
その沖縄で酎家(ちゅうかあ)と呼ばれていたものと、鹿児島弁の「ちょっか」という言葉が、なまって「ちよか」そして黒いから「黒ちよか」「黒じょか」となった説、また琉球の焼き物は中国から来たから、中国では酒瓶(ちゅか)と呼んでいたからと言う説。
他にも黒千代香の注ぎ口がイノシシの牙に似ているため”猪牙(ちょか)がなまったという説などがあります。
焼酎の美味しい飲み方
●「ちろり」などで湯煎するのが良いのですが、どうしても湯煎できない場合でも、沸騰したお湯をいきなり焼酎と割ると鼻につき、ぴりぴりした味わいになるので、ポットのお湯70度~85度程度のお湯を使うことをおすすめします。
鹿児島では、お湯割りで飲むときは焼酎とポットが一緒に出てくるお店も少なくないです。

●燗つけて飲むとき
好みの割合で芋焼酎と水を黒じょかやとっくりに入れゆっくり燗をつけ人肌くらいで飲んで下さい。
昔の飲み方は、焼酎は貴重なものでした。一般庶民では奥方に毎日決められた量を飲んでいたので、最初は濃く、少なくなるほどに薄くして、量多く飲めるように飲んでいたそうです。

●お湯割りで焼酎を飲むとき
熱いお湯を先に注ぎ芋焼酎をお好みの量注いで下さい。しばらくして人肌くらいまで燗冷したところが甘みも引き立ちおいしいです。
直火不可の黒千代香の使用法
直火不可の黒じょかをどうしても火にかけて使う場合は、都市ガスやプロパンガスは火力が強すぎるのでおすすめできませんが、器の下に魚網や石綿を挟んで、さらに遠火のとろ火、超弱火で温めてください。
ろうそくの火ならだいじょうぶかとよく聞かれますが、ろうそくの火も長時間当てるとガスコンロと同じです。やはり同様の方法がよいかと。
但しこの方法で割れても責任はとれません。
直火不可の場合は、別の容器で湯煎した焼酎を入れるか、黒じょかの中に直接ポットなどのお湯と焼酎を注ぎながらちびちびやるかはお好みで。
直火可(火入れ可能)の黒千代香の使用法
直火可能な黒千代香に火入れする場合は、固形のろうそく(100円均一などで販売しています)をご利用ください。電子レンジでのご使用はできません。
黒千代香の直火用は基本的に土鍋と同じですが、当店の物は手作りが多いので一つ一つ底の厚さが違うこともありガスコンロの場合は弱火で使用されることをおすすめしています。

またろうそくを直接テーブルに置くと高温になり危険ですので、専用の炉をおすすめします。
専用炉は(固形燃料は絶対に使用しないでください)茶香炉用ろうそく(ティキャンドル)をご利用ください。
黒千代香を濡れたまま火にかけると割れる場合がありますので必ず拭いてからご使用ください。
お急ぎの場合は別に燗したものを入れ、その後黒千代香に入れ炉で温めながらご使用ください。
黒千代香は陶器です。扱いに注意してください。衝撃を与えたり、誤った使い方をされますと破損の原因となります。
焼酎をお湯で割るとき、お湯が先か焼酎が先か・・・【達人のうんちく】

お湯が先か焼酎が先か
黒千代香やグラスにには、基本的に焼酎を先に入れてお湯をゆっくりと注ぐと、いも焼酎の成分である「テレピン」が割れにくいので甘みを引き立てることができるとも言われてますが。

しかし「達人は、まずお湯から先に入れてあとから焼酎を注ぎます」。

「かき混ぜなくても比重の関係でうまく湯と焼酎が馴染むから」も正解ですが。

これにはもっともっと深~い意味があったのです。

お茶道の「お手前の心」と同じ心得、もてなしの心。
お客様に対して、目上の方に対して、何杯でもおいしく飲んで頂くために、もてなす人が、熱すぎないか、ぬる過ぎないか、また濃さも考えお湯をグラスに注いで、確認しながら焼酎を注ぐ。
このもてなしの心がお湯から先に入れて次に焼酎を注ぐ順番になったのです。

「お湯が先」は、これは日本古来から仏式(葬儀)でも行われてきている作法です。

【1,焼酎の割水についての本当】
焼酎の美味しい飲み方は、「まず飲む前日または2~3日前に割水(5:5好み)して寝かせる。」等と良くかかれていますが、実は歴史背景からして、そのようなの飲み方は過去にはしてなかったそうです。
もし寝かせていたのであれば、寝かせ用の器が今も残っているはずです。

そこで実際に実験してみました
●実験1(焼酎を割水して寝かせる)
割り水して前日から寝かしたものと、直前に入れたもの、ほとんど当てることが出来ませんでした。

●実験2(寝かした割水で焼酎をお湯割り)
寝かせた割水で焼酎をお湯割りにしました、これは全滅です全く違いがわかりません。

●実験3(マグネシウムボトル)
普通の水道水を入れマグネシウムボトルに寝かせたもの。
これは違いますよ、よくわかりました。
 
☆結果として、絶対とは言えませんが普通に割り水して寝かせてもあまり解からないので意味ないみたいです。